アルミは加工性が高く、複雑な形状の部品を作ることも可能です。主に広く使われる加工方法はダイカストや押出加工ですが、切削加工が用いられる場合もあります。
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高速かつ大量生産に対応できる加工方法がダイカストです。ダイカストは、ダイカストマシンに金型をセットして金属を鋳造する加工方法です。安定した寸法精度があり、複雑な形状も得意としています。また、金型があれば鋳造できるため、スピーディに同一品を大量生産できます。短期間に大量の部品が必要な時に適した加工方法といえます。
精度の高い部品を製造できるのが押出加工です。押出加工は、高温のアルミに強い圧力をかけて押出成形する加工方法をいいます。溶かされたアルミは金型を通して外へと押し出されます。押出成形は複雑な断面形状の加工に適しており、自動車部品や電子機器の部品加工などに用いられています。また寸法精度が高く、中空構造のある部品を作ることも可能です。
アルミ合金を加工して部品を作る方法が切削加工です。切削加工は、CNC旋盤やマシニングセンターなどの機械を使って金属を加工する方法をいいます。アルミは削りやすいため、切削加工で複雑な形状を実現することが可能です。また、加工に用いる機械は性能が日々進化しており、高い寸法精度を保てるようになっています。
複雑な形状のアルミ部品が必要な時は、以下の点を重視して加工会社を選びましょう。
アルミ加工会社を選ぶ際は、最初に加工実績の確認をおすすめします。特に複雑な形状の部品の実績をチェックし、どのような加工が得意か調べておきましょう。実績を見れば、加工会社の技術力を把握することが可能です。公式サイトからチェックするか、打ち合わせの際にサンプルを見せてもらいましょう。
加工会社の対応力も重要です。こちらの要望に対してどの程度対応してくれるか確認しておきましょう。業者によっては、予算に合わせて図面を書き直してくれたり、他によい方法を提案してくれたりします。こうした細かい配慮が可能かどうか、しっかりとチェックしておきましょう。
加工会社を選ぶ際は納期の確認も必要です。納期に間に合わなければ、製品製造や建設などに大きな影響が及びます。なお、会社によって対応スピードはかなり違いますので、スケジュールに合わせて対応してくれる加工会社を選びましょう。
加工会社を選ぶ場合、できるだけ実績に重点を置きましょう。対応力や納期も重要性は高いですが、実績が乏しい会社だと納品物のクオリティに問題が生じる可能性があります。そうしたトラブルを防ぐためにも、複雑な形状のアルミ加工実績が豊富で確かな技術力がある会社に相談しましょう。
本サイトでは「アルミパイプ・棒」「板」など、作りたい部品ごとにおすすめのアルミ加工会社をご紹介しています。アルミ加工会社をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
既存製品の改良や新製品開発において、より高品質な素材を求めるメーカー担当者必見! 代表的な二次加工展伸材である「管材」「板材」「線材」それぞれの領域で高い技術や深い知見を持つメーカーを紹介します。※1
※1 当サイトでは、一般社団法人日本アルミ協会の「圧延・押出部門(二次加工)」会員名簿に掲載されている32社を二次加工のアルミ加工会社と定義している。
(2024年4月18日調査時点)
参照元:https://www.aluminum.or.jp/about/memberlist/
※2 参照元:一般社団法人 軽金属学会 小山田記念賞(第58回・第59回) 参照元:https://www.jilm.or.jp/page-recognition0221
※3 2024年5月16日編集チーム調査時点。