幅広い分野で加工されているアルミ。一口にアルミ加工会社といっても、取り扱うアルミ部品や加工方法などが異なります。ここでは、日本圧延工業のアルミ加工の特徴や事例をご紹介します。自社に合ったアルミ加工会社を探したい方は、ぜひ参考にしてください。
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大型インパクトプレスで製造した製品は、消火器容器、浄水器カートリッジケース、水筒、人工衛星の電池ケースなどに使用されています。浄水器カートリッジは浄水器メーカーの協力を得てリサイクルも行なっています。
※参照元:日本圧延工業公式HP(https://www.nichiatu.co.jp/aboutus.html)
引用元HP:日本圧延工業公式HP
https://www.nichiatu.co.jp/aboutus.html
日本圧延工業は、スラグ材の生産・販売を中心に行なっているアルミニウム専門の材料メーカーです。
アルミニウムは一般的に、インゴットを溶解→鋳造→面削→加熱→熱間圧延→冷間圧延という工程(DC鋳造)を経て作られますが、日本圧延工業では溶解→鋳造→熱間圧延→冷間圧延という連続鋳造圧延法(CC鋳造)で製造。これにより高強度を実現するだけでなく、多数の工程を短縮し、省エネとコストダウンも叶えています。
日本圧延工業では、丸棒やパイプを切断する製造方法とは違い、アルミニウム板から数個~数十個のスラグを同時に打ち抜いて作っています。極めて効率的な製造方法のため、大ロットの注文におすすめです。
溶解鋳造工程にはアルミ成分分析、脱ガス装置、CFF(セラミックフォームフィルター)を導入しており、アルミ板の厚み管理、打抜工程における工程検査、最終製品検査を徹底して品質を管理。金型の製作やメンテナンスも自社で行い、高い品質要求を満たしています。
発生した抜きカスは、リサイクル性に優れるアルミニウムの性質を利用して再溶解。原料として再利用を行なっている点も特徴です。
インパクト加工も行っています。インパクト加工とは、インパクト加工機のダイスにスラグをセットしてパンチで衝撃を与え、筒状に成形する方法です。
日本圧延工業のインパクト加工品は、自社製造のアルミニウムスラグを使用して、低コストかつ一貫した品質管理を実現しているのが特徴。大型インパクトプレスを駆使した製品は消火器容器や水筒、浄水器カートリッジケース、電池ケースに使用されており、電池ケースは人工衛星に搭載されています。
独自の製法で、コストと品質を両立した製品づくりを行っている日本圧延工業。鍛造素材として使用するスラグを発注したい、インパクト加工などを依頼したいとお考えの方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
本サイトでは「アルミパイプ・棒」「板」など、作りたい部品ごとにおすすめのアルミ加工会社をご紹介しています。アルミ加工会社をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
会社名 | 日本圧延工業株式会社 |
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創業年 | 1935年3月 |
本社所在地 | 滋賀県東近江市平柳町514 |
既存製品の改良や新製品開発において、より高品質な素材を求めるメーカー担当者必見! 代表的な二次加工展伸材である「管材」「板材」「線材」それぞれの領域で高い技術や深い知見を持つメーカーを紹介します。※1
※1 当サイトでは、一般社団法人日本アルミ協会の「圧延・押出部門(二次加工)」会員名簿に掲載されている32社を二次加工のアルミ加工会社と定義している。
(2024年4月18日調査時点)
参照元:https://www.aluminum.or.jp/about/memberlist/
※2 参照元:一般社団法人 軽金属学会 小山田記念賞(第58回・第59回) 参照元:https://www.jilm.or.jp/page-recognition0221
※3 2024年5月16日編集チーム調査時点。